聴覚障害幼児に合わせた共感的なコミュニケーション手段について : 聴覚障害幼児と教師のコミュニケーション環境に関するアンケート調査の実態から(人文・社会科学系)
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概要
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今日、全国の聾学校では、これまでの聴覚口話法一辺倒の聾教育の理念、方法に対する全面的な見直しが始まり、手話をはじめ多様なコミュニケーション方法の開発と工夫が求められている。筆者は、聴覚障害幼児のコミュニケーション手段として手話が必要だと考え、最も重要な幼児期に焦点を当て、子どものコミュニケーション獲得の言語環境と、教員意識、問題点等をアンケート調査により明らかにした。幼稚部では、一人一人の障害状況に応じて、多様なコミュニケーション方法の開発と工夫の必要性は感じており、手話を中核とするのではなく、幼児が成長し自分でコミュニケーショジ手段が選択できる年齢になったとき、最も自分にあった方法を自己選択できるような言語力を身につけるための支援を試行錯誤していた。まさに聾教育はコミュニケーション手段の過渡期であるが、時代のニーズに合った公共性をもったコミュニケーション手段と、本人が表現しやすい感情を分かち合える個別的かつ共感的なコミュニケーション手段を大切にすべきではないかと考えた。
- 2005-02-25
著者
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