中小企業の連携とその成功要因
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概要
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中小企業の経営の安定化や活性化を標榜して中小企業が共同事業に取り組む,異業種交流グループ,共同受注グループと呼ばれる連携組織が全国各地に存在する。連携組織が結成される論理の背景には,工業集積地域等でみられる中小企業間の協調的,相互補完的分業関係がある。しかし人為的に組織された連携組織が共同事業で成果をあげるには,組織を構成する中小企業経営者が活動に主体的に携わる協力関係が必要である。協力関係を支えるのはメンバー相互の信頼と協調であり,協力関係を具体的な活動に結びつけ,円滑化するのは,活動のルールや仕組みへの納得と合意である。中小企業経営者として経営経験を通じて培ってきた能力や経営実績等へのメンバー相互の尊敬,経験により培ってきた価値観,行動規範そして実際の経営行動へのお互いの理解と共通性という中小企業経営者の内面に関る部分が信頼と協調,納得と合意の背後にある。
- 早稲田大学の論文
- 2005-06-30