<原著>高齢者地域ケアシステムに関する日豪比較 : 在宅のアルツハイマー症候群患者と主介護者の健康・生活の質の分析を通して
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概要
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目的;アルツハイマー症候群患者と同居している主介護者の健康・生活状況の日豪比較を中心に, オーストラリアの高齢者地域ケアシステムの分析を通して日本の同対策の示唆を得る。方法;1.日豪の高齢者地域ケアシステムに係わる諸資料の読み取り.2.在宅アルツハイマー症候群患者と同居している主介護者の健康・生活状態について家庭訪問による聞き取り。対象数は8事例。期間は1998年7月から12月。調査項目は, 患者に痴呆レベル・生活機能評価・社会サービス活用度, 介護者に介護内容・健康度とQOL・自身のための生活時間等。結果・考察;日本の高齢者地域ケアシステムについて, アルツハイマー症候群を中心に考えると, 以下の示唆が得られた。1.痴呆症患者と介護者は地域と接点がある生活像を描く必要がある。2.経済・施策・文化等高齢者地域ケアシステムに係わる諸状況を整える必要がある。3.看護の役割として医療と地域福祉を継続すること, 患者・家族および地域住民の健康教育を推進すること, 住民参加の地域ケア計画を作成すること, ケアマネージャーの役割を強化すること等が必要である。
- 新潟大学の論文
著者
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安藤 邑恵
横浜市立大学看護短期大学部
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安藤 邑恵
三重大学 看護
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安藤 邑恵
横浜市立看護短期大学
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眞舩 拓子
新潟大学医学部保健学科
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あずさ 瀬間
痴呆症サービス開発センター、オーストラリア
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安藤 邑恵
横浜市立大学 看護短期大学部
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