製鐵事業と滿洲の耐火材料(大正一四年四月五日大連聯合講演會に於て)(聯合講演大會, 滿鮮大會講演録)
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概要
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製鐵事業には多量の良質なる耐火材料を要するが現在八幡製鐵所に於ける全消費量中耐火粘土は三分一、ドロマイトは約半量を滿洲より輸入し居れり此等耐火材料の主なるものを述ぶれば復州粘土は産額多く海岸に近きを以て運搬に便にして三四番の高耐火度を有する利あるも粘度低く燒締まり惡しき等の短所を有するを以て現在製鐵所に於ては山東省白山の粘土を加へて使用す、旅順珪石は産量豐富にして品質一定し選別を要せざるも粉碎により細末となり難きを缺點とす石灰加入による耐火度の降下は赤白珪石に劣れり其他演者は珪石の化學成分に就き比較説明したる後マグネサイト及びドロマイトに就き詳述する處ありたり。
- 一般社団法人日本エネルギー学会の論文
- 1925-05-20