殺人罪における責任減軽 : イギリス刑法における挑発と責任 (山中俊夫教授古稀記念論集)
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概要
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本稿は、2004年8月にイングランドの法律検討委員会によって公表されたリポート「謀殺罪に対する限定的抗弁」に示された、挑発行為に起因する謀殺行為に対する責任減軽につき、紹介しつつ、今日、たとえばDV(ドメスティックバイオレンス)への宥恕すべき反撃行為に対して、謀殺罪ではなく、故殺罪の限定的な抗弁が許容されるかについて、その一般基準を検討する。This paper addresses development of the report "Particial Defences to Murder" in the English Law Commission in August 2004 and its discussion. In rare case of domestic violence and provocation, victim might be found a partial defence reducing murder conviction to manslaughter on the general rule.
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