大学生の英語語彙力と英文読解に対する不安
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概要
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英文を読むことに抵抗のある学生が多く、また、語彙力が絶対的に不足していることが授業等を通じて経験的にわかっている。本稿では新潟医療福祉大学学生の認識語彙力を測定し、客観的なデータに基づき学力を把握することと、英文読解に対する不安と語彙力の関係を調べることを目的に行った調査の結果を報告する。調査の結果、新潟医療福祉大学学生の推定認識語彙数は約1,800語で、日本人大学生の平均語彙数とされる1,500〜2,000語の範囲にあることがわかった。語彙数の貧弱さが英文読解に対する不安に影響を与えているのではないかという仮説のもとに、語彙テストと外国語読解不安尺度を用いたアンケートにより得られた結果を分析したが、両者の間にはr=-0.37という弱い相関しか見られなかった。これは、読解に対する不安には語彙数だけでなく、学習者の性格、学習動機、読解ストラテジー、学習経験など様々な要素が複雑に関係しているためであると考えられる。
- 新潟医療福祉大学の論文
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