平等院庭園考
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概要
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本論は著者の行へる平安鎌倉時代造園遺蹟研究の一端として平安時代後期を代表する阿彌陀堂伽藍たる平等院の庭園に就て考察せるものである。先づ文獻によつて創造、沿革を述べ、次いで現況に及び鎌倉時代描かれたりとせられる平等院古圖と照合しつゝ、創造當初に於ける平等院の建築配置と庭園構成との關係を顯明せんとしたのである。而して平等院はその建築遺構のみならず造園遺蹟も亦當代を代表するに足るものであつて、住宅庭園研究上にも貴重なるものであると結んで居る。
- 社団法人日本建築学会の論文