中庭壁面の相互反射に關する實驗的研究

概要

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本文は窓の無い中庭に於ける晝光能率の分布に關する實驗的研究である。實驗に供したる模型中庭の長邊との比は4, 3, 2及び1であつて、それ等の壁面反射率は81, 59, 49, 21, 15, 3%の7種類とした。第1實驗は中庭4壁面の各々の壁反射率を異にする場合、或は1, 2,の數壁面のみ反射率を異にする場合、第2實驗は4壁面の4反射率が均一にして底面の反射率のみを變へた場合,壁面の晝光能率を測定し側面の及ぼす影響を調べた。第3實驗は前記4種類の型の中庭の壁面を前記7種類の反射率に變へたときの晝光能率の分布を調べた。それ等の結果を著者提案の等價高∼晝光能率の圖に畫けば僅か數本の曲線に纒めることが出來た。即ち中庭面の晝光能率は反射率と等價高のみの函數として表はすことが出來たのである。等價高Z=2∼4の範圍内では次の實驗式が誤差少なく適用されることがわかった。壁反射率81%のとき…U_m=42.836e^<-0.581^z> 壁反射率59%のとき…U_m=24.384e^<-0.736^z> 壁反射率42%のとき…U_m16.335e^<0.926^z&g;t 壁反射率21%のとき…U_m10.673e^<0.673^z>之等の式を曲線に示したものが第17圖-・・-・・-曲線である。
社団法人日本建築学会の論文