房総半島に自生するミツバツツジ類の山探りと民家移出の実態について(平成14年度 日本造園学会研究発表論文集(20))
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概要
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房総半島に自生するミツバツツジ類の山採りとその後の民家移出の実態について調査した。その結果,現在の分布域は新第三紀起源の砂岩・泥岩地域の小起伏山地域内に縮小していた。一方市内には自生区域で7割弱,市街地でも1割程度の民家でミツバツツジ類が植栽されており,その採取地や入手方法は自生地に近いほど地元の山探りが多かった。こうした山採りは1970年から1985年の間に激化するが,この時期は炭焼きの衰退や山間部の開発等により自生地周辺の農山村生活に変化が生じた。さらに臨海部で工業開発が進行したことを契機に既存市街地周辺で急速な人口増加が生じており,こうしたことがミツバツツジ類の庭木としての需要を増大させた。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 2002-03-30