北野天満宮定期市における仮設的空間とその成立基盤となる空間に関する研究(平成11年度 日本造園学会研究発表論文集(17))
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概要
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本論は,北野天満宮定期市を事例にとり,物理的構成を中心とした空間構成を比較することによって,仮設的空間とその成立基盤となっている空間との関係を明らかにすることを目的としている。物理的環境の実測調査と利用者の行動調査を行い,分析・考察の結果,以下のことが明らかになった。北野天満宮の定期市空間は敷地空間とは空間構成上は全く異なった構成になっており,敷地空間の持つ特性による制限の中で,敷地空間の持つ物理的構成を含めた空間構成上の特性を活かし,露店そのもののもつ物理的特徴と仮設的な露店の設営という行為によって1つの定期市としてのまとまりのある空間構成を実現していることがわかった。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 1999-03-30