ターミナル期にある癌患者の不安の背景要因を探る : 患者・家族・医療者
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概要
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ターミナル期にある癌患者と患者が抱くさまざまな「不安」の関係について理解するために、不安の表現と不安の観察の諸様態を資料として『死の臨床』全7巻の発表討議内容を用い、「ターミナル期に関わる人々」として、患者、家族、医療者(医師、看護婦)の3つの視点から、癌患者の不安の背景要因について考察した。患者が自分の病気について知らないことは、患者の不安を増大する一因となっていると言えよう。医療者に関しては、患者への対応、患者とのコミュニケーションの在り方が患者に大きく影響し、患者が孤独感や不信感をもつことにつながると考えられる。患者が自分の死が近づいていることを知ったとき、患者の死あるいは医療者個々人が考える死について語りたいという患者の欲求に医療者が応えられる人間であるかどうかが、患者の死に対する不安を左右する。これらのことを具体的なデータから確認した。
- 熊本保健科学大学の論文
- 2001-03-15
著者
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