「ベンチャー企業インターンシップにおける学生の思考・行動特性の変化」 : High Potential Individual育成・発掘のための人材育成に関する調査・研究報告(日本インターンシップ学会第1回大会研究報告)
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概要
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1.本調査・研究の背景 現在、我が国ではビジネス界に限らずあらゆる分野で新しい価値を生み出す事ができる人材、すなわち、企業家精神を持つアントレプレナー型人材(=High Potential Individual)の育成と発掘が求められている。しかしながら、キャリア教育カリキュラム・出口管理という人材評価システムを持たない高等教育機関には、このような人材育成・発掘機能はまだ確立されていない。そのためインターンシップはキャリア教育と人材育成という観点から重要な産学協同プログラムということができるが、そこには明確な人材育成ビジョンと、育成した人材のアセスメント(=評価)が必要になってくる。今回の調査・研究は、ベンチャー企業インターンシップ経験者をサンプルとして、アントレプレナー型人材の定義付けを行い、育成された人材を評価(=アセスメント)することで、インターンシップという人材育成モデルを確立し、キャリア教育として活用していくために行うものである。 2.本調査・研究の目的 (1) ベンチャー企業でのインターンシップ経験者の成功事例と学生の思考・行動特性の変化をもとにアントレプレナー型人材(=High Potential Individual)の基礎要件となるコンピテンシーモデルを策定すること (2) コンピテンシーモデルをもとにインターンシップ経験者の多面観察ツールを開発することでアントレプレナー型人材の育成・評価(=発掘)機能を確立すること (3) インターンシップの可能性を最大限に高め、人材育成モデルとして社会に広く還元すること 3.発表内容 (1) ベンチャー企業インターンシップの特徴/代表的な事例 (2) インターンシップ経験者の追跡調査等から抽出した思考・行動特性(コンピテンシー) (3) アントレプレナー型人材に求められる7つのコンピテンシー「Entrepreneur's Seven Competencies」の策定⇒人材育成の指標となるべき存在 (4) アントレプレナー型インターンシップ修了者に対する多面観察ツールの開発について (5) 大手企業・NPO・ベンチャー企業等からアントレプレナー型人材へのリクルーティングシステム「Resume Bank構想」について
- 2001-04-27