高精細インテグラルフォトグラフィ用3次元画像入力システム(コンピュータグラフィックス)
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概要
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特別な眼鏡を必要とせず, 上下左右に視点が移動してもそれに応じた立体像を見ることができるIP(インテグラルフォトグラフィ)は, 理想的な3次元表示技術の1つである.従来, IP画像はレンズアレイを通して撮像素子で撮影することにより作成されていた.しかしながらその作成法では, レンズの数と要素画像の画素数との積が撮像素子の画素数になるので, 高精細と多視点を両立させることが困難であった.そこで本論文では, 高精細と多視点とを両立可能な静止画向けのIP用画像入力方式を提案する.その原理は, まず撮像素子を2次元的に移動させて複数回撮影することにより異なる視点から見た多数の静止画像を得る.次にそれらの静止画像をもとに実空間に置かれた仮想的なIP画像の各画素と, 仮想的なピンホールを通る光線が実在のオブジェクトと交わる点のうち, 視点から見えている点の画素値を計算により求め, これをIP画像のその画素値とするものである.実験では, 小型カラーCCDカメラをXYプロッタにペンの代わりに取り付け, パソコンでその位置を制御する.カメラを水平垂直に動かし32×32=1,024枚の画像を取り込む.次にそれらの画像を合成して1枚のIP画像を得る.そのIP画像を透明シートにプリントし, またピンホールアレイを別な透明シートにプリントする.それら2枚の透明シートの間に透明板を挟み下からバックライトにより照明を当てて上から観察し, 立体像を表示した.提案方式により作成されたIP画像で立体像が観察できることが確認された.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2006-02-15
著者
-
星野 坦之
日本工業大学システム工学科
-
谷中 一寿
神奈川工科大学
-
佐々木 晋
神奈川工科大学
-
春日 秀雄
神奈川工科大学
-
佐々木 晋
神奈川工科大学:(現)株式会社ジャパンテクニカルソフトウェア
-
星野 坦之
日本工業大学
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