DOCA食塩高血圧ラットにおける経口マグネシウムの降圧作用
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概要
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DOCA食塩高血圧ラット(DSR) にマグネシウムを経口投与し,収縮期血圧(BP),心拍数(HR),赤血球内ナトリウム(Na)濃度,心筋および腎のノルエピネプリン濃度を測定し,マグネシウムの降圧効果と降圧機序につき検討した。6適齢の雄DSRは1%酸化マグネシウム含有食群(DS・Mg群)と標準飼育食群(DS群)に分け4週間飼育した。DS・Mg群はDS群に比べ,BPが第1週より有意に低値であった。また,第4逓終了時,DS・Mg群において赤血球内Na濃度は有意に低値を,心筋および、腎のノルエピネプリンは有意に高値を示した。さらに,BPは心筋および腎ノルエピネフリンと負の相関を,赤血球内Na濃度とは正の相関を示し,かつ,赤血球内Na濃度と心筋および腎ノルエピネフリンとは負の相関を示した。以上の結果より, DSR における経口マグネシウムの降圧機序の一部に交感神経活動の抑制が関与すると推測された。
- 1989-09-12
著者
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