フレーム順序逆転を抑制する動的L2振り分け方式(Ethernet関連技術, エミュレーション技術, 一般)

概要

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ノード間に複数の物理的なリンクが張られた状況において, それらを仮想的な1本のリンクとして扱う技術としてリンクアグリゲーションがIEEE 802.3adで標準化されている. リンクアグリゲーションを用いて, トラフィックの増加に対応し, 高品質サービスを提供するためには, コネクションがリンクを選択する方法が重要となる. しかし, コネクションごとに固定してリンクを割当てる方式も, コネクションが使用するリンクを動的に変更する方式も帯域使用率の向上と高品質サービスの提供ができない. 本稿では, コネクション優先度ごとにリンクを選択する方式を区別し, リンクの帯域使用効率の向上, 高品質サービスの提供を両方実現する, 動的L2振り分け方式を提案する. 提案方式は, あるリンクが輻輳しそうな場合, 輻輳が生じる前にコネクションが使用するリンクを変更し, また, 一時的に出力帯域量の制限を行う. キュー長を短く保ち, フレーム順序逆転を抑制するという特徴がある. 最後に, コンピュータシミュレーションにより評価を行い, 提案方式の有効性を検証する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-01-09