Hair protein glycation 測定の基礎的研究
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概要
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Maillard反応は還元糖と蛋白のアミノ基が非酵素的に結合した反応であり,生体内蛋白は広くこの影響を受ける。とくに,蛋白のlysine残基のεアミノ基にglycation が生ずるとfructoselysineが生成される。このfructoselysineを酸性加水分解することによって生ずるfurosineを高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて測定する方法がSchleicher, 老籾らによって開発,臨床応用された。著者らはこのfurosine測定法を組織蛋白glycation測定に応用してきたが,生体より容易に採取しうる組織であれば,そのglycationはHbや血漿蛋白のglycationとは異なった時点の血糖コントロールを反映することが考えられる。著者らはすでに爪蛋白のglycationを臨床応用してきたが,本研究では毛髪蛋白glycationを臨床応用するための基礎的検討を行った。
- 神戸大学の論文