セグメントの概念規定についての諸見解と今後の方向
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概要
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本稿は,我国先学のセグメントの概念規定についての諸見解を紹介するとともに,今後の方向を探ることを意図するものである。そこでは,我国先学の概念規定の論拠となっている米国の2つの所説,即ちCharles T. HorngrenとWalter B. McFarlandの所説を検討し,さらにはその変遷を辿ることを通じて,(1)我国先学の概念規定は,例示的規定であること,(2)セグメントという用語が,管理会計論上様々に設定される計算客体を包括する方向にあること,といった2点を抽出し,今後の課題として,セグメントが包括する各具体例の相互関連を整理するための指針を提示するべきことを指摘する。
- 慶應義塾大学の論文
- 1992-12-25