モバイル環境に適した安全な転々流通機構の研究
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概要
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一般的な電子実体の受け渡しは、2相コミットメントによる送受信者双方のデータベース(DB)の更新で実現される。しかし、この処理ではデータの授受時に通信に障害が発生した場合に、互いのDBの整合がとれなくなる可能性が存在する。本論文では、このDBに不整合が生じる可能性を回避した3つのトランザクション処理モデル、(i)共通鍵を用いたモデル、(ii)公開鍵を用いたモデル、(iii)フラグを用いたモデルを提案した。また、シミュレーションにより本方式において、成功率、アボート率、データの不整合の発生率、一時的使用不可の発生率を求めた。その結果、提案モデルの構造を用いると、データの不整合が回避でき、一時的使用不可率も2相コミットメントのデータの不整合発生率と比較し、約2割〜5割程度に抑えることが出来た.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-02-14