戦略経営を支える経営情報システムに関する一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
経営情報システムはこれまで4段階の発展を遂げており, 現在は知識創造の時代である。この時代において戦略経営を実践するには, 経営情報システムを導入するだけではなく, 経営情報システムから得られた情報から得られた改善施策を組織活動に反映させて, 組織のコア・コンピタンスをさらに強化することが求められる。本報告では, 「情報活用能力(ITケイパビリティ)」に焦点を当て, 経営情報システムが戦略経営に果たす役割を分析する。「ITケイパビリティ」とは, (1)IT資源, (2)ITを活用する人的資源, (3)ITを活用する組織的資源の3点から構成される。戦略経営を実践するには, 組織の成果情報に対する成果指標を設定し, 指標間の因果連鎖を分析することが必要となる。そこで, 経営情報システムのフレームワークとして「成果指標の設定と因果連鎖の解明」と「成果情報の収集と共有」の2軸を示し, その考察を行う。
- 日本経営教育学会の論文
- 2005-10-28