管理者と強迫観念 : 人間関係論の経営教育
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概要
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経営学の発展の歴史を見ると、基本的な視点の移行がある。それをここでは管理者の視点から組織の視点への移行と呼んでおく。その移行が、知識の内容と教育の内容に影響を与える。管理者の視点では、管理者の能力が追求され、組織の視点では管理スタッフに必要とされる組織に関する知識が追求される。つまり現在の経営学は、管理者の経営学ではなく管理スタッフの経営学であり、教育されるのは、管理者の能力ではなく管理スタッフ用の知識だということになる。ここでは、管理者の経営学を追究する手がかりとして人間関係論の努力を見直すことにする。管理者にとって主要な問題は、具体的な状況で人が言った通りにしてくれないことである。その主要な原因の一つとして強迫観念がある。この点に対処することが人間関係論の課題であった。
- 2005-10-28
著者
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