現代中学生の対人行動観について : O町中学生の事例から
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概要
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本調査では,普通の中学生の対人行動観を社会全体で変化が起こりつつある社会的スキル観とも関連させ,明らかにすることを目的とする。調査対象はF県O町の全中学2年生で,回答者303人(全体の93.5%)であった。性別認識では「女子」と答えた生徒は152人,「男子」と答えた生徒は138人,「分からない」「無効」が13人(4%)であった。また,調査対象生徒の多数が核家族形態で暮らしている。調査票の構成は,四点尺度の自己評価により,(1)共感・援助的かかわり・友情形成スキル,(2)からかい・妨害的かかわり,(3)拒否・無視的かかわり,(4)自己抑制,(5)社会的問題解決スキル,(6)積極的・主張的かかわりの六つの設問グループからなる。設問6グループを全体的にみると,O町の中学2年生は,共感・援助的かかわりができている。友情形成スキルを持ち,積極的・主張的かかわりと自己抑制の面でバランスがとれている一方で,社会的問題解決スキルに弱さが見られるという調査結果を得た。妨害的かかわりについては今後の検討が必要である。
- 2004-07-30
著者
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