Bequia Whaling Revisited : To the Memory of the Late Mr. Athneal Ollivierre
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
2000年7月、セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国ベクウェイ島の捕鯨を40年以上に渡って率いてきた偉大なる銛手アスニール・オリヴィエールさんが逝去された。20世紀から21世紀への時代の移り目にベクウェイ島の捕鯨においても世代交替となった。本稿においては、故アスニール・オリヴィエールさんに哀悼の意を込めて、ベクウェイ島の捕鯨のいくつかの側面が回顧、再考される。まず、オリヴィエール一族の歴史を通してベクウェイ島の捕鯨史が要約され、ザトウクジラの捕獲数記録が提示される。次に、捕鯨の現況が描写され、特に鯨捕りの仕事と役割に注意が払われる。また、鯨肉と脂皮の慣習的な分配法である「シェアー・システム」が分析される。さらに、ベクウェイ島の捕鯨と国際捕鯨委員会との関係が論じられる。最後に、インターネットの時代を迎えて、捕鯨に関する正確な情報を伝達することの重要性が強調される。
- 2001-12-30
著者
関連論文
- 反アザラシ漁運動をめぐる一考察 : その歴史的経緯と現況について
- カナダでの在外研究を終えて
- マグロ類の利用に関する一考察
- カリブ海、セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国ベクウェイ島のザトウクジラ捕鯨--2003年の2大変化をめぐって
- セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国ベクウェイ島におけるザトウクジラ資源の利用と管理 : その歴史,現状および課題
- Bequia Whaling Revisited : To the Memory of the Late Mr. Athneal Ollivierre
- 秋道智彌 著, 『クジラとヒトの民族誌』, 東京大学出版会, 1994年, ix+204頁+vi, 2266円
- 猪垣と水車を活かした地域づくり : 和歌山県那智勝浦町高津気区の事例より
- Whaling and Tourism Development in Bequia Island, St. Vincent and the Grenadines : A Report
- カナダ、ニューファンドランドおよびラブラドルにおける商業捕鯨の歴史
- カリブ海、セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国セント・ヴィンセント島における小型鯨類捕鯨 : その歴史、現況および課題について
- 海の蛮人騒動記 : シー・シェパードによる鯨・イルカ類追い込み漁仕切り網切断事件をめぐって
- 沖縄県名護のピトゥ漁--その歴史、現況および課題について
- セント・ヴィンセントおよびグレナディーン諸島国バルリーのコビレゴンドウ捕鯨
- カリブ海、ベクウェイ島における捕鯨と観光
- カリブ海、ベクウェイ島の捕鯨の現在
- サンダーバードは再びマカーの地に舞い降りるのか? : マカー捕鯨の歴史、現状および課題