国際化時代における社会福祉関連キーワードの初出に関する共同研究
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概要
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社会福祉や国際的な協力・支援活動などに欠かせないキーワード6つにつき、初出を調査研究した。その結果、「社会福祉」は明治初期の翻訳語、「国際化」は大正期に一時登場した言葉の1960年代後半以降再使用、「ボランティア」は昭和初期の初出であるが、戦時を経、昭和30年代から再登場し、近年、盛んに使用される言葉、「難民」は戦前において海外で多少の使用例はあるが、国語辞典の項目にはなく、終戦時の混乱期の移入以降の言葉、「地球市民」は4半世紀前くらいにしか遡ることのができない新しい概念、「NGO」は国連憲章に登場するものの、一般には最近の言葉で、「NPO」は90年代の関連法成立の過程で、紙面を賑わすようになった言葉であることが明らかになった。それぞれの言葉の初出や沿革を明らかにすることが、わが国の社会福祉や国際協力のあり方を考える上で、いささかなりとも示唆をもたらすことになれば幸いである。
著者
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安田 有里
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
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高田 裕光
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
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吹浦 忠正
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
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小坂 友紀
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
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片山 嗣大
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
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近藤 治子
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科
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関谷 有右子
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科