機械的剥離を容易にするためのスクリューを付与したブラケットの接着特性
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概要
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本研究の目的は, 矯正用ブラケットのディボンディング時に患者が受ける衝撃を軽減させるためにスクリュー付きブラケットを開発し, その接着強さやディボンディング時の離脱状態の変化を考察することである.このブラケットは, ベースに組み込んだ精密ネジを回転するとネジの先端が歯面に向かって突き出ることにより, 歯面とブラケットベースの接着を剥離する仕組みである.この仕組みの付与によりディボンディングプライヤーを使用せず, かつ衝撃の軽減が可能になった.接着後24時間とサーマルサイクル2,000回および20,000回後で接着強さを検討した結果, 本ブラケットが臨床使用に耐える接着強さを有していることがわかった.ディボンディング後の接着離脱面様相は様々であった.また, スクリューブラケットのネジを回転した時に歯面に加わる荷重は9.11Nで, ネジの最大トルクの平均値は1.89N・cmであった.
- 2006-01-25
著者
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