常温重合レジンへの竹繊維の応用 : レジンへの竹繊維含有による補強効果と吸水およびモノマー溶出への影響
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概要
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本実験では常温重合レジンへの, 天然繊維である竹繊維の応用の可能性を検討した.大竹(P. aurea f. takemural)から抽出した繊維で補強した試験片を製作し, 水中に1日, 7日, 30日, 90日そして180日間浸漬し, 各浸漬期間浸漬後, 三点曲げ試験を行い, 曲げ強さと剛性, 未反応モノマーの溶出量そして吸水量を測定した.試験の結果, 竹繊維の含有によってレジンを補強することは可能であり, その補強効果は浸漬期間180日間まで持続する.しかし竹繊維を含有させることで未反応モノマーの溶出量と吸水量は増加してしまう.臨床的に有益な点が認められたが, 改善すべき点も明らかになった.
- 日本歯科理工学会の論文
- 2006-01-25
著者
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