遊びの指導とコミュニケーションの発達:療育教室における遊びの分析(<特集>コミュニケーションの発達と指導)
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概要
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本研究では、療育プログラム作成の手がかりとして、京田辺市療育教室に通う子どもたちを「発達段階」及び「自閉的傾向の有無」に分類し、各群における活動へのとりくみの状況と他者(大人・他児)との関係、それに付随するコミュニケーションの発達について分析した。その結果、手指の操作やイメージ形成では、大人や他児の存在は自閉的傾向の有無に関わらず重要であるが、同一の発達段階であっても自閉傾向の有無によって他者の役割が変わる。特に自閉症児は、コミュニケーションの発達との関係で遊びの中身をつくることが重要である。