1,2歳児のふり遊びに見るコミュニケーションの発達(<特集>コミュニケーションの発達と指導)
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概要
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本研究の目的は、ふり遊びの発達をコミュニケーション発達との関係から検討していくことである。特に、ふり遊びが出現し豊かに展開されていく1・2歳児のふり遊びに着目することで、ふり遊びを発生させ発展させていくための教育的対応にしさを与えていきたい。本研究では、保育園に在籍する乳幼児89名を対象とし、機能的行為課題、つもり行為課題、ふり行為課題の3つの実験課題をおこなった。被研児はコミュニケーション発達の指標に基づいて4つの発達段階に区分し、それぞれの行為の獲得状況と発達段階との関係を検討した。その結果、ふり遊びの発生と発展には1歳半頃に獲得される表彰と三者関係の成立が関係していることが考察された。また、ふり遊び発生以前の発達段階においては、三者関係を意識した関わりの中で模倣による学習を保障していくことが重要であると考察された。