係数変換に基づく可変再帰形ディジタルフィルタの安定性保証
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
可変再帰形(IIR)ディジタルフィルタは非再帰形(FIR)のものと比べ、同じ可変振幅特性を得るために必要なフィルタの次数が低いが、信号処理の過程で安定性の保証が不可欠である。本研究では、我々は2次IIRフィルタの伝達関数の安定条件(安定三角形)に基づき、2次伝達関数の分母の係数を一旦別の変数の双曲線正接関数に変換してから分子の係数と新しい分母の係数をスペクトルパラメータの多次元多項式として求める新しい可変IIRフィルタの設計法を提案する。変換後の分母の係数はどんな値を取っても元の伝達関数の分母係数が必ず安定三角形の中にあるため、可変IIRフィルタの安定性が保証される。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-04-12