年齢別にみた喪失歯数の変化に関する研究
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概要
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加齢に伴う歯の喪失を,明らかにする目的から,年齢と歯の喪失数の関係を2,3の方法を用いて解析した。解析の方法については,グラフによる解析法と,最小二乗法による多項式を用いる解析法について検討した。その結果,歯の喪失数については,片対数や両対数グラフを用いた方法では,応用性の面から適当でないことが明らかとなった。一方,多項式を用いたときには,誤差の少ない適当な多項式を得ることができた。この多項式は,微分が可能であり,歯の喪失レイトを求めることができた。レイトの解析は,自然科学一般で実施されている重要な方法である。歯の喪失レイトは,調査年代とともに,あるいは対象者の年齢とともに変化することが明らかとなった。喪失レイトは,単位時間あたりの喪失量を表す重要な係数であるから,歯の喪失数を予測する,あるいは歯科診療の効果判定などに有効であると考えられる。
- 有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
- 1998-07-30
著者
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