生活支援系の臨床実習教育とその専門性はどうあるべきか?(1)
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概要
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そもそも専門家の専門性とは, ある特定の知識や技能における精度や高度が担保されている状態をしめす表現である。私は, 理学療法士が「生活支援系」にのみ特有の専門性を有するとするより, 元来, 理学療法士がもつ専門性が生活支援領域において活かされるとする視点の方が好ましいのではないかと考える。専門性は, 特に資格化された職種において, 不変的で絶対的なものであると考える。しかし, 就業領域, 就業施設, チームアプローチ時のチーム構成職種などにより, その専門性を様々に変容させる必要性が求められる。そこには, 専門職の柔軟的, 応用的な対応力が求められることは言うまでもない。専門職が様々な環境の中で専門性を変容させ, その役割を変化させることで, ある仕組みの中における専門職の責任が決定してくるのではないか(図1)。また, 前述のチームアプローチのあり方, チームにおける連携のあり方によっても, 専門職はどのような役割区分で, どのように専門性を提供できるかを考え, 実行していく必要性が求められる。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2005-06-20
著者
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