軽度なアングル III 級不正咬合を呈する日本人女子の軟組織側貌における成長変化
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概要
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軽度なアングルIII級不正咬合を呈する日本人女子(6∿14歳)62名の側面頭部X線規格写真を用いて, その軟組織側貌の成長の特徴について検討した.対照群には, アングルI級不正咬合を呈する女子46名を用いた.unpaired t-testを行い, 年齢群および不正咬合群間の差異を求めた.アングルIII級不正咬合では, 増齢とともにフェイシャルコンベキシティーアングルが減少し, 上顎の後退を示していた.また, 上顎部を被う軟組織の厚さは増加し, 下顎の前突やオトガイ部の形態がより前突形態となった.鼻柱口唇角には, 変化はみられなかった.硬組織A点上の軟組織の厚さは, ポゴニオン上の厚さと比較して, 加齢とともに増加した.以上の結果から, 軽度なアングルIII級不正咬合者の側貌は, 加齢とともに陥凹形態となった.このような軟組織側貌の特徴は, 小児期に観察することができよう.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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Himuro Toshihiko
Department Of Oral Growth And Development Division Of Orthodontics And Dentofacial Orthopedics Ohu U
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Nemoto Tomoaki
Department Of Orthodontics Ohu University School Of Dentistry
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渡辺 グロリア
Private practice, Lima, Peru
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渡辺 グロリア
Private Practice Lima Peru
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