サル歯槽骨欠損部への多孔質アパタイト顆粒の充填に関する研究
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概要
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サル歯槽骨欠損への多孔質アパタイト顆粒充〓の効果を検索する目的で2つの実験を行なった。第1の実験ではサルの上下顎側切歯, 第1小臼歯, および第1大臼歯を抜歯し, 治癒に至る2カ月後, 上下顎中切歯, 第2小臼歯, および第2大臼歯を実験部位とし, アパタイト充〓後の長期観察を行なった。左右で期間をずらして外科的に3壁性骨欠損を形成し, 多孔質アバタイト充〓後, 屠殺し, 術後8カ月および12カ月の未脱灰組織標本を作製した。観察の結果, 多孔質アパタイトは大部分が新生骨に囲まれ, 良好な歯周組織の治癒が認められた。第2の実験では, 最初の実験と固様の部位に外科的に3壁性骨欠損を作り, 全属を埋入し, さらに歯頸部に結紮した絹糸末端を根面と金属の間に揮入して汚染された根面を有する骨欠損を作った。この部位に多乳質アパタイトを充〓し, 屠殺後, 組織学的計測の結果, 術後2週および12週で, 実験側の上皮の深行増殖が有意に小さいことが示された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1986-03-28
著者
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