頚髄症患者における短潜時体性感覚誘発電位の臨床応用
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概要
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頚髄症患者21名(平均年齢63.2歳)及び正常人7名(平均年齢68歳)に対し, 短潜時SEP(SSEP)の導出を行い比較検討すると共に患者群においては臨床症状及び脊髄腔造影における脊髄前後径狭窄率などの形態学的所見とを対比した。その結果正常人においては全例N9, N11, N13, N20成分が明瞭に認められ, かつ各成分潜時は身長と正の相関関係が認められた。頚髄症患者においてはN9成分は全例認められたもののN11, N13成分は潜時の遅延及び波形の不明瞭となる傾向があり, 特にN11成分の出現率は60%と最も少ない結果であった。臨床症状では異常SSEPと感覚障害との一致率とは80%, 運動障害とは60%とでありカイ2乗検定においては有意差は認められなかったが深部感覚障害と異常SSEPとの関係においては有意な差で深部感覚障害を有する群に異常SSEPの出現率が多かった。また脊髄前後径狭窄率とは相関が認められなかった。
- 1999-03-31
著者
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