マスメディアにおける理学療法士の取り扱われ方について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿の目的はマスメディアにおける理学療法士の取り扱われ方を調査することにより, 社会的存在としてどのように認識されているかにつき検討することにある。対象は読売, 朝日, 毎日の3新聞とし, 対象期間は1990年〜1995年の6年間とした。日本経済新聞社データベースを用い, 理学療法士の登場する記事の検索を行った。総記事数398件を8項目((1)「看護・介護」(2)「病院・老人ホーム・老人保健施設等の新規開設」(3)「地域リハビリテーション」(4)「障害児保育」(5)「教育」(6)「スポーツ」(7)「治療」(8)「その他」)に分類し, その特徴につき分析した。その結果, 記事数全体の年次推移は増加傾向を示した。項目別では「地域リハビリテーション」が34%と最も高率であった。それに対し「治療」は9%と低調であった。また「スポーツ」は1994年より記事数が増加してきた。今回の調査により, 理学療法士に対する社会の期待, 関心は地域における活躍に集まっていることが示唆された。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1999-01-31