TKR術後患者の床(畳)からの立ち上がり動作について
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概要
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膝にROM制限を生じてしまう全人工膝関節置換術(TKR)後患者の床(畳)からの立ち上がり動作について, 動作方法と動作所用時間を術後3ケ月以上経過し日常生活が自立している症例を対象に調査した。両側TKR例(26例)と片側TKR例(16例)に分けて検討したところ, 動作方法については片側例4名を除いて全て身体を回転し床に手を着く方法を用いていた。さらに身体を回転する例は4パターンに, 回転しない例は2パターンに各々分類され, 計6パターンが確認された。動作所用時間については, 両側例は片側例より時間が有意に長くなり, また動作時間に関連するものとして, 両側例では膝伸展トルクと3大学試案に, 片側例では年齢との間に相関が認められた。この事より両側例では動作遂行において膝機能の影響が表面化されるのに対して, 片側例では非手術側の代償のためか膝機能の影響が表面化されにくいのではないかと考えられた。
- 1998-07-31
著者
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井ノ上 修一
はやしだ整形外科病院
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黒木場 博幸
はやしだ整形外科病院
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林田 一夫
はやしだ整形外科病院
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林田 友一
はやしだ整形外科病院
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井ノ上 修一
はやしだ整形外科病院:現所属 長崎リハビリテーション学院 理学療法学科
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