プロセスプラントの信頼性および安全性向上の取組み
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概要
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日本国内のプロセス産業においては, 生産設備の老朽化, 熟練運転員・保全員のリタイヤなどで環境が大きく変化しつつあるものの, 競争激化の中で新たな設備投資を控える傾向にあり, 既設プラントをいかに効率的に信頼性を維持しながら長く使用し, 利益を上げてゆくかが大きな課題と言われている.また, こうしたプラント設備は, 高温・高圧のプロセス流体や危険物を取扱うことが多く, 安全確保や環境保護に対する社会的要求の高まりの中で, その社会的責任も益々大きくなりつつある.一方, これまでの法規主導の保全から, 規制緩和による自主保全への移行と言った大きな流れの中で, 自分の設備を自分で適切に管理することが要求されつつあり, その管理における指標としてリスクを用いた保全の最適化の取組みが行われている.ここでは, プラント設備段階で実施されるプラントのライフサイクルを考慮した信頼性および安全性に関するスタディーを紹介するとともに, 近年, 既設プラントに対して実施例が増えている, リスクを用い, 設備の信頼性および安全性の向上を図りながら保全・検査の最適化を行う取組みについての紹介を行う.
- 2001-01-25
著者
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