軽うつ病30例に対する加味帰脾湯投与の効果
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概要
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主として中高年の, HRS得点で30点以下の軽うつ病の患者30例に対して, 加味帰脾湯の投与を試みたところ, 30例中76.6%が平均3.5週間の観察でやや有効以上の成績を得た。症例は虚証で, 自殺企図がない症例に限定し, 不眠, 不安, 食欲不振等の症状のある例にはその緩和のためにBenzodiazepine系の抗不安薬および十全大補湯の併用という条件であったが, 加味帰脾湯は有効であると考えられた。
- 社団法人日本東洋医学会の論文
- 1997-09-20