いわゆる「精神障害者」の筋力測定における問題点 : 握力測定を通して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
当院入院中の精神分裂病(Sc)患者23名, アルコール依存症(Al)患者18名, 比較対照群として健常人19名の計60名に握力の10回連続測定を行った。その結果をグラフにすると, 3群の各々に違う傾向が見られ, Sc群, Al群共に, 健常群に多く見られた疲労曲線とは全く異質の線を描いた。これは, 患者自身が自分の力というものをあらかじめ無意識に『想定』してしまっているためではないかと考えられた。
- 1992-01-10