未熟児の超早期治療を中心に (脳性麻痺 : 成長過程における理学療法の専門性)
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概要
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小児科領域における理学療法は, 我が国においても明治から大正時代にかけて, 柏倉松蔵氏らにより, 医療体操という視点から肢体不自由児の治療が行われていた。1970年頃からは, Kongや Bobathそして Vojtaらの提唱している神経発達学に基礎をおく治療法が導入され, 早期発見, 早期治療の考え方が広まった。そして, 疾病そのものは治らないものの, 障害を軽減できる可能性や必要性があることが認識され, 全国の小児専門病院や肢体不自由児施設等での治療に取り入れられている。1980年に入ると, 新生児集中管理室 (以降NICUと略す)や保健所での乳児検診後のハイリスク児の療育相談等に関わる理学療法士(以後PTと略す)が現われた。このように小児科領域といっても, PTの関わる分野も広がり, 各々の特性に合わせた臨床や研究が展開されるようになった。ここでは, NICUでのPTの関わりについて, 以前私が勤務していた東京女子医大母子総合医療センターでの経験を中心に報告する。
- 1991-05-10
著者
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