痛みと関節運動学的アプローチ
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
関節運動学的アプローチは, 関節包内運動を改善する技術である。運動療法では直接的には関節可動域の維持・増大の目的で使用する。ところが四肢関節の一部と脊椎の滑膜性関節の包内運動を改善すると, 体幹および四肢の痛みが消失あるいは軽減することが臨床応用の結果分った。特に仙腸関節の機能異常では, それによる直接の症状に加え二次的に脊椎椎間関節の機能異常を惹起し, 頸部, 体幹, 上肢および下肢のどの部位にも関連痛を引き起こすことが明らかになった。さらに腰椎辷り症, 変形性関節症などX線上異常がみられる骨関節疾患においても, 痛みは, 仙腸関節の関節運動学的アプローチで消失するものが最も多いということが証明された。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1989-05-10
著者
関連論文
- 453 各種治療による指床間距離の変化について
- 157 関節ファシリテーション(JF)による膝関節障害の治療
- 30 骨盤周囲筋のホールドリラックスによる肩・肘関節可動域制限に及ぼす効果(主題)
- 29 仙腸関節操作による肩・肘関節可動域制限に及ぼす影響(主題)
- 痛みと関節運動学的アプローチ
- "所謂五十肩"に対する関節運動学的アプローチ (骨・関節疾患に対する理学療法の効果 (関節可動域訓練))
- 学会を支えて