ボイタ法の立場より (脳性麻痺 : 重症児に対する有効性)
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概要
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重症児は重度な運動障害と, 他の種々の合併症を持ち, それらが互に絡みあって発達している。症例1は2歳からボイタ法を開始し, 食事時間の短縮, 笑い声が出る, 自分への話しかけに応答するなどの改善を得た。症例2・3は周産期の傷害が著明で探索や吸啜反射もなく重症児の危険を疑い, 早期よりボイタ法を開始し, それぞれ発達を得た。その経過を乳幼児精神発達質問紙で示した。この3例を通して重症児に対する有効性をさぐった。ボイタ法は新生児期から積極的にアプローチが可能でその後の発達に好影響を与える。
- 1988-03-10