Guillain-Barre syndrome 13例の治療経験について
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概要
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昭和54〜59年迄の6年間に当院第4内科に入院した13例(男7女6)で, 年齢は9才〜65才(平均31.1才であった。発症時の障害は四肢麻痺9例と対麻痺4例で四肢麻痺9例中には呼吸障害あるいは顔面神経麻痺を合併したものが4例あった。運動の障害は四肢の遠位部により強く出現し, 上肢よりも下肢の機能障害が多く見受けられた。感覚の障害は一時的に出現したものもあったが短期間の内に消失した。訓練経過中上肢は全例共回復したが, 下肢は上肢に比べて回復が遅かった。又発症時の重症度と回復期間とは余り一致せず, 急激に発症した重症例でも短期間に回復する例も多く見られた。在院訓練期間の平均は4.0カ月, 退院後原職に復帰する迄の期間は11例の平均7.1カ月であり, 16ヵ月後の予後調査時に尚下肢に障害を残していた, いわゆる回復遅延型症例が2例認められた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1987-08-10
著者
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小田部 哲夫
東邦大学医学部付属大橋病院リハビリテーション部
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大島 忠治
東邦大学医学部付属大橋病院リハビリテーション部
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山本 祐弘
東邦大学医学部付属大橋病院リハビリテーション部
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小田部 哲夫
東邦大学医学部付属大橋病院 リハビリテーション部
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