歯周組織と根尖組織の病理
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概要
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歯周組織を構成する歯肉 (上皮および歯周靱帯), 側方部歯周組織 (セメント質, 歯根膜および歯槽骨) および歯髄 (象牙質および歯髄) は再生能力の強い組織である。<BR>歯肉, 歯周組織および歯髄を構成する骨芽細胞, 歯根膜細胞, セメント芽細胞, 線維芽細胞間質結合組織の固有細胞), 歯髄細胞などは間葉細胞 (間葉組織) と呼ばれている。<BR>(根尖組織は, これまで歯根膜あるいは歯髄と考えられていたが, 根尖組織は, 血管, リンパ管, 神経とこれを取り巻く血管結合組織よりなっている。根尖組織は, 歯根膜でもまた歯髄でもない, 独立した組織で, 反応の様式は間質結合識と同じである。<BR>今回は, これら間葉細胞の動態を病理学総論の立場から解説し, 歯周組織の再生および歯周疾患の成り立ち方について述べる。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1988-10-15
著者
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