日本人永久歯根形態に関する研究 : 第1報 上顎第一大臼歯
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概要
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日本人上顎第一大臼歯54歯の石膏レプリカを作製し, 各面における CEJ の歯冠側最上点を基準面とし, ポリウレタン樹脂中に埋没後, 歯軸に垂直に 1 mm ごとの切片とし, この横断面を10倍拡大トレースした。このトレースから分岐部上 1 mm, 分岐部直下 2 mm, 4 mm の部位における歯根面の concavity, convexity の程度および頻度を調査し, コンピューターグラフィックによる三次元像として観察した。その結果, 分岐部付近の形態は近心面が他の3面に比べて複雑な形態をしていた。口蓋根頬側は凸状を呈するものが分岐部直下 2 mm で 46.3%, 4 mm で 13.0% であった。分岐部直下 4 mm 部では 2 mm と比ベ, 頬側近心根近心側を除き, concavityの程度, 頻度とも少なくなる傾向にあった。基準面からの分岐部の発生は頬側と近心で 6.0mm, 遠心側で 6.5 mm であった。左右側はいずれの結果も統計学的有意差を認めなかった。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1987-09-28
著者
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村井 正大
日本大学歯学部歯周病学講座
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村井 正大
歯科医学教育国際支援機構
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江澤 敏光
日本大学歯学部歯周病学教室
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佐藤 真一
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
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伊野部 哲也
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
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仁田 仁美
日本大学歯学部歯周病学教室
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佐藤 真一
日本大 歯
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江澤 敏光
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
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及川 眞恵
日本大学歯学部歯周病学教室
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村井 正大
日本大学歯学部保存学教室歯周病学講座
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