歯周疾患罹患歯の歯根面に対する培養細胞の付着増殖に関する研究 : とくに表面粗さと上皮系培養細胞の関係について
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概要
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歯周疾患罹患歯の歯根面に対する上皮性付着機構を解明する研究の一環として,表面粗さに主眼を置いた各種の臨床処置面での上皮系培養紬胞(Ca9-22ce11,Sq-1979cel1)の付着増殖の様相を経時的(24,48,72,96時間)紬胞数のカウントおよぴ走査電子顕微鏡(以後SEMと略す)観察により検討を行った。1.象牙質面での付着紬胞数は粗い面よりも滑沢な面で多かった。ルートプレーニング面では近似した粗さを有する象牙質面と比較すると付着紬胞数は少なかった。2.SEM観察において,表面の粗いセメント質面,象牙質面および未処置面,スケーリング面では細胞の増殖が抑制されているような像が認められた。3.培養紬胞の有利な付着増殖のためには,セメント質面,象牙質面のいずれにおいてもルートプレーニング面に匹敵するあるいはそれ以上の表面滑沢性が必要であると思われた。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1987-06-28
著者
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