ハイドロキシアパタイト顆粒の歯周治療への応用に関する組織学的研究 : その形状の違いが組織に及ぼす影響について
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概要
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異なる形状の Hydroxyapatite 顆粒を歯槽骨欠損部の補〓材として応用する場合にその形状の違いが治癒に及ぼす影響についてを調べた。サルを用いて広い三壁性骨欠損を伴った露出歯根面を形成し, <[◯!1]> 過酸化水素発泡法によるB型多孔質アパタイト <[◯!2]> ウレタンフォーム法によるF型多孔質アパタイト <[◯!3]> G型緻密質アパタイトを充〓して, 12週間後, 屠殺し, 組織学的に検討した。結果は <[◯!1]> 臨床的に, コントロールを含めた四群とも, 特に強い臨床的炎症はみられなかった。<[◯!2]> 紺織学的に, 全てのアパタイト補〓群では, 新生骨がアパタイトと高接に接している像がみられたが, B型の方にアパタイトが新生骨で連結している像が多かった。<[◯!3]> 結合織性付着量ではB型群は 2.31±0.34 mm で一番高い値を示し, コントロール群 1.84±0.41 mm より有意にその値は大きかった。<[◯!4]> B 型, F 型, G 型補〓群の新生骨を含むアパタイトによる骨欠損の充〓率は, それぞれ 97.37±20.22%, 92.80±18.57%, 88.02±19.88% で, コントロール群の骨欠損の修復率 51.32±17.47% より有意に大きかった。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1986-12-28
著者
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