New Malposition Indexによる歯列不正の程度と歯周病との関係
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概要
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本研究は, Behlfelt らの new malposihon index (MPD) を用いて low level の歯列不正と歯周病の関係を検討し, ブラッシング時に特に配慮すべき歯列不正の程度を明らかにすることを目的として行った。365人の青年男女の上顎側切歯, 下顎第二小臼歯を被験対象とし, スタディーキャスト上で MPI を測定し, 各種臨床的パラメータ一を測定した。プラーク除去率は, 同一人にスクラッビング法, ローリング法を用いてブラッシングさせて判定した。その結果, MPI 0 の歯と3以上の歯の臨床的バラメーターの間には付着歯肉の幅を除いて有意差が認められた。以上の結果, MPI 3 以上の歯列不正歯をもつ患者は歯肉炎を起し易く, プラークコントロール指導においては, 歯列不正を配慮した指導が必要であることが示唆された。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1986-12-28
著者
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