骨芽細胞および線維芽細胞によるハイドロキシアパタイト親和性phosphoprotein合成に関する研究
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概要
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硬組織並ぴに軟組織を形成する骨芽細胞並びに線維芽細胞を, ラット頭頂骨および頭部皮膚より Collagenase digestion によって調製し, それぞれの細胞による phosphoprotein の合成能について比較検討した。その結果, 両細胞とも phosphoprotein を活発に合成するが, 骨芽細胞では分子量 75K, 66K, 58K, 38K, ならびに 15.5K を主に合成し, 線維芽細胞では, 15.5K を主要成分として合成していた。従って, これら硬・軟両組織の細胞はそれぞれ骨の主成分であるアパタイトに強い親和性を有する分子量の異なる phosphoprotein を合成していることが明らかになった。また, 石灰化現象と密接に関与すると考えられるこれら非コラーゲン性蛋白質の分離ならぴに精製するためのきわめてユニークな方法が確立されたと考えられる。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1986-09-28
著者
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