周辺地盤に影響をおよぼさない軟弱地盤対策
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概要
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地盤処理とは地盤を変えることであり, ある区域内の地盤処理はその周辺の地盤に必ず何らかの変化を及ぼすものである。したがって, 地盤処理が必要になった場合, 当該地域の自然条件と社会条件に則して, 問題になりうる影響項目ごとに, できるだけ総合的に対策工を検討する必要がある。盛土を主な対象とした軟弱地盤対策を作用原理と対象深度に基づいて大別すると, 1)地表面処理, 2)表面載荷制御, 3)地盤上部層処理, 4)深部排水, 5)支持杭造成, 6)深部固結, 7)壁造成, のようになる。本文では, これら各工法群別の特色を紹介し, 周辺地盤への影響を地表の隆起, 地表の沈下, 外方変位, 内方変位, 地下水位・水流の変化, 施工時の振動の影響項目に分けて検討している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-03-15