改良された軟弱地盤の動的特性の挙動について(その1)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地盤の動的性状の改良効果を把握するために, 主としてボーリング孔を利用した弾性波探査と常時微動測定を行い, 地盤改良後に盛土施工した地盤の動的性状と自然地盤の動的性状とを比較検討した。調査地は千葉県佐倉市内で, 地盤はGL-3〜4mまでが泥炭性有機質土, 以下シルトや粘土が続きN値がほとんど0という軟弱地盤である。この地盤を深さ7mまでサンドマット工法, ファブリドレーン工法, 生石灰パイル工法によって改良し, 計画高2.5mの盛土完了後600日を経過して圧密度が90%を越えた時点で試験を実施した。得られたV_sから判断すると改良効果は生石灰パイル工法, ファブリドレーン工法の順に顕著であり, 一方V_pに関してはファブリドレーン工法, サンドマット工法が顕著な改良効果を示したのに対し, 生石灰パイル工法の場合には自然地盤の場合と差が認められなかった。地盤の動剛性率からみると, 特に生石灰パイル工法による改良効果が顕著であり, 自然地盤の各土層に対して3.5〜6.7倍の値が得られた。動弾性係数についても動剛性率の場合と同様な傾向が得られている。
- 1979-09-15
著者
関連論文
- 重泥水を用いた同調液体ダンパー(TLD)に関する研究
- 重泥水のスロッシングを利用した制振用ダンパーの開発--ダンパー性能に関する実験,解析および高橋脚施工時の制振効果の検討
- 免震橋用ノックオフ装置の滑動時における破壊機構と最大反力簡易算定法の検討
- 免震橋用ノックオフ機能付橋台の設計法に関する研究
- 大規模群杭基礎橋脚の加振実験と相互作用に関する解析
- 連壁剛体基礎橋脚の地震時挙動について
- 硬質岩盤における地震観測について
- 1999年9月21日集集(台湾)地震被害調査報告
- 1999年台湾集集大地震被害報告(2)
- 1999年台湾集集大地震被害報告(1)
- 大地震を想定した危機管理システム (阪神・淡路大震災 調査・分析/対応技術) -- (新たな取組み)
- 連壁剛体基礎橋脚の地震時挙動と応答変位法の適用性について
- 改良された軟弱地盤の動的特性の挙動について(その1)
- 免震構造を採用したPC道路橋とその振動実験
- 根入れの深い連壁剛体基礎橋脚の動的応答解析結果について
- 強震観測から推定される井筒基礎橋脚の動特性
- 基礎構造に設けられるグラファィトグリ-ス免震スライド機構の挙動
- 改良された軟弱地盤の動的特性の挙動について-1-